フロリダの住宅街を車で走っていると、「あ、この家かわいい」「この雰囲気、南国っぽいな」と感じることがありますよね。地域やコミュニティによって本当にさまざまなスタイルの家があって、街を走っているだけでも本当に楽しいです。
実は家の外観にはいくつか代表的なスタイルがあって、屋根・窓・ポーチ・外壁を見ると、だいたいの系統が分かってきます。
今回は、フロリダでよく見かけるものから、最近の新築で人気のスタイルまで、7つを気軽にご紹介します。
きちんと感のある、アメリカらしい家
Colonial Styleは、左右対称の外観が特徴です。真ん中に玄関があって、窓がきれいに並んでいるような、少しフォーマルな雰囲気の家ですね。”Colonial(植民地時代の)”という名の通りアメリカ建国前の13植民地時代にヨーロッパから来た入植者たちが建てた家のスタイルが元となっています。
白やクリーム系の外壁に黒いシャッターが付いていると、かなりクラシックな印象になります。落ち着いた住宅街や伝統的な雰囲気のところでよく見かけます。「きれいめ」「上品」「タイムレス」という言葉が似合うスタイルといったところでしょうか。
ちなみに我が家はこのスタイルですが、アメリカで初めて家を買ったので、このシャッターが日本の「雨戸」と同じで本当に閉まると思ってました(笑)単なる飾りなんですけど、このシャッターがいいアクセントです。実際に住んでみての利点は、窓が多いのでとっても明るい!だけど難点は窓掃除が大変。
でもこの窓にクリスマスリースをつけると、すごく素敵ですよ。
温かみのある、手作り感が魅力の家
Craftsmanは、太めの柱がある前ポーチ、低めの屋根、木や石を使った外観が特徴です。
どこかほっとする感じがあって、カフェや古い街並みにも似合いそうな雰囲気です。
”Craftsman(職人)”という名の通り、大量生産や過剰な装飾への反動として、手仕事の美しさを大切にしたArts & Crafts Movementからこの名前がつけられたようです。
フロリダでは、歴史あるエリアやバンガロータイプの家でよく見かけます。大きな家というより、「暮らしやすそう」「人を招きたくなる」ような親しみやすさがあります。
玄関前のポーチに椅子を置いて、夕方にのんびりしたくなるタイプですね。フロントポーチのある家、皆さんは憧れませんか?
”Ranch (牧場)”住宅のように、平屋で横に広く、地面に近い暮らしやすい家というのが名前の由来。
アメリカ郊外の住宅の定番で、フロリダではかなり見かけるスタイルです
平屋で暮らしやすく、リタイア層にもファミリーにも人気があります。Ranchはもともと1階建て・低い屋根・開放的な間取りが特徴の住宅スタイルとして知られています。
毎日の生活にちょうどいい家。
「見た目より住みやすさ重視」という方にはとてもわかりやすいスタイルです。
”Farmhouse(農家の家)” 昔ながらの素朴な農家風のデザインを”Modern(現代的な)”とついているので、現代風にアレンジした家という感じですね。
最近は白い壁に黒い窓枠、木の玄関ドア。スッキリおしゃれな要素を加えたスタイルです。今、私が一番住みたい家!
ここ数年、新築やリノベーションでよく見かけます。今っぽくて、写真映えする人気のスタイルで、インスタでも人気が出やすい外観と言われています。
フロリダではこのようにヤシの木や芝生と合わせることで、少し南国風にアレンジされることも多いです。
「清潔感」「明るい」「今どき」という印象のスタイルですね。
” Traditional(伝統的な)”という名前ですが、特定の一つの時代というよりは、昔から親しまれてきた要素をバランスよく取り入れた言わば、「安心感のある定番スタイル」で、実はかなり幅が広いスタイルです。
Colonialのように少しクラシックな要素が入っていたり、Craftsman風のポーチがあったり、Ranchより少しフォーマルだったり。いろいろな要素をバランスよく取り入れた家、と考えると分かりやすいです。
フロリダの住宅地では、このTraditional系の家がとても多いです。主張しすぎず、街並みにもなじみやすいので、HOAのあるコミュニティでもよく見かけます。
「クセが強すぎない」「誰にでも好まれやすい」外観です。
フロリダらしい高級感とリゾート感
スペイン、イタリア、南フランス、ギリシャなど、地中海(Mediterranean)沿岸の建築から影響を受けたスタイルです。フロリダの気候にもよく合うし、Mediterraneanは、フロリダらしさを感じる代表的なスタイルのひとつです。
赤茶の瓦屋根、クリーム系のスタッコ外壁、アーチ型の窓や玄関、アイアンのバルコニー。見た瞬間に「南国の高級住宅」という印象があります。
特に南フロリダでよく見かけられ、マイアミのCoral GablesはMediterranean Revivalの街並みで知られていて、スペイン風の影響が強いエリアとしても有名です。
もちろんジャクソンビルの高級住宅街やA1A沿いのウォーターフロントの住宅地でもよく見かけるスタイルです。このA1A沿いの道は、こんな素敵な家がたくさん見れて良いドライブができますよ。
Spanish Styleと似ていますが、Mediterraneanの方が少し広い言い方です。スペイン、イタリア、南フランスなど、地中海沿岸のリゾート感をまとめたような雰囲気ですね。
海風が似合う、フロリダならではの家
Key Westは、フロリダの南端の街。そこで19世紀に発展した”Conch House”スタイルがルーツとされています。フロリダ感たっぷりのかわいいスタイルです。
高床、広いポーチ、メタル屋根、淡いブルーや白の外壁、ルーバーシャッター。見ているだけで、海風が通り抜けそうな家です。木造で、風通しをよくするために床を上げたり、広いポーチを付けたりする特徴があります。
家の周りを囲むようにポーチがあり、Wrap Round Porchと呼ばれていますが、風通しをよくし、外の景色を楽しみながら日陰で過ごすための先人の知恵が詰まった「アメリカ南部を象徴するデザイン」と言っても良いかもしれないですね。
(もちろん、アメリカ北部や中西部にもVictorianやFarmhouseなどでWrap Round Porchを見ることができますよ)
海沿いやリゾート感のあるエリアで見ると、やっぱり絵になります。
「フロリダに住んでる!」という気分を一番感じやすいスタイルかもしれません。
いかがでしたか?
フロリダの家は、気候やライフスタイルに合わせて、屋外スペースを楽しめるデザインが多いです。
ポーチ、パティオ、プール、明るい外壁、風通しのよさ。どのスタイルにも、フロリダらしい「外とつながる暮らし」が少しずつ組み込まれています。
最近はModern Farmhouseのようなすっきりしたデザインも人気ですが、MediterraneanやKey West Styleのように、昔からフロリダに根付いているスタイルも根強い魅力があります。
次に住宅街を歩いたり、物件写真を見たりするときは、ぜひ屋根や窓、ポーチに注目してみてくださいね。
家探しが、ちょっと楽しくなりますよ。